おしはか2

   教えて!博士!
  
 僕は村井 守。気温が下がったからコタツを使用して遅くまでゲームしてたらそのまま寝ちゃった。案の定、風邪をひいちゃったからお母さんに言って、学校を休んだ。なんか日記みたいだね笑
 病院に行って診察を受けたんだ。
「熱は、三十八度…咳は出るなら、風邪だね。しっかり休んで薬飲んだら治るから頑張ってね。」
「分かりました。ありがとうございます。」
 お母さんと病院を出て、処方箋を貰って近場の薬局に行った。
「こんにちはー。あ、今ジェネリック薬品だと少しお安くなります。どうされますか?」
「はあ‥じゃあ安くなるならそれで。」
(ん?ジェネリック?)
 普通の薬と違うのか僕は疑問に思った。風邪とは違うことで、うーん、うーん、と悩んで椅子に座っていると見覚えのある人が隣に座っていた。博士だった。
「あ、あのぅ。」
「おや‥いつしかの少年じゃないか。こんにちは。」
「こんにちは。実は僕風邪をひいて薬を貰うところなんだけど、ジェネリックが何だか分からなくて悩んでいるんだ。博士は何か知ってる?」守は、博士に上目遣いで聞いた。
「知ってるよ。今はいままで通りに、普通の薬が出ていたんだけど、ジェネリック医薬品が主流になりつつある。長いけど聞くかい?」 博士は意気揚々と話し、守の頭を撫でた。
「かなり混んでるし、いいよ。教えて、博士。」
「良いだろう、この欲しがり屋さんめ。」
 説明しましょう。
 
 まず先発医薬品が今まで通り使用していたもので、新薬といいます。次に主流となってきたものが後発医薬品 ジェネリック医薬品です。
 効果、効能はすべてにおいて同一である。少しでも安く成分を使用しているのがジェネリックである。ドラッグストアで市販薬として手に入るものは大抵ジェネリック。だが、薬剤師との相談でしか手に入らない、医者の許可が必要な時は新薬です。
 つまり、ロキソニンは新薬 
 ロキソプロフェンはジェネリックという形である。
 作者の予測ではあるが、ジェネリックが安い理由は、臨床実験ではないかと思っている。どうか知らんけど。話逸れたが、安心してお使いくださいってこと。名前は違うけど同一です。簡単に書いたけど、詳細は調べてね。
 
「へぇー、そういうことだったのか。なんだか頭が痛くなる話だね。」頭を抱えながら守は話を聞いた。
「そうだね。医療の話は難しいだろう。博士でもわからないことはあるんだよ。」
 
「えーっと、柳田 博士さーん。(やなぎた ひろし)」
 薬剤師の人が博士を呼んだ。
「ひろし‥?博士って、ヒロシっていうの?」
「そ、そうだよ。はーい。行きまーす。」
 博士は、薬を受け取りに行った。
「足の調子はどうですか?水虫の調子は?」
「あまり大きな声で言わないでおくれ‥。恥ずかしいから。」博士はハニカミながら言った。
 
「博士って水虫だったんだ‥。」
 
 博士だって、病気あるんだからね!
 人間だもの‥。
 
     終わり     モグのり

教えて博士

  

   

 僕の名前は、村井 守。中学一年生!一週間前に入学したての可愛い男の子だ。小学校じゃうまく友達が作れなかったけど、ここでは楽しく過ごせるように友達沢山作って学校ライフを満喫するぞ。

 僕の隣の席には、気になるあの子、美香ちゃんがいる‥。

「はあ‥たまらないな‥。」

 守は、ため息をついて頬杖をつく。

「何ため息をついてるんだ?まもる君。」

「! なんだ岳くんか。」

「なんだとは、なんだ。心配してやったのにさっ。」

 声をかけてきたのは、幼なじみの京 岳だ。今でいうキラキラネームではないが、「きょう だける」という、可哀想な名前である。

「お前(作者)がつけたんだろうが!」

「誰に言ってるんだ‥。」

「守君、ため息をつくと幸せが逃げていくからやめときな。」

「どうして?」

「それはだな‥。」

  キーンゴーンカーンゴーン♪

「あ!帰りのチャイムだ!また明日な、家帰って空手の稽古なんだ。すまんな。」

「えっ!気になるところで帰るなよ!」

 岳は、走ってその場を去って行った。守も仕方がないので、家に向かって歩いて行った。「ちぇっ!中途半端なとこで帰りやがって‥あーあ、気になるなぁ。」守は腕を組んで下を向き歩いていたら、何かに当たった。

  ドンッ!

「痛っ!な、なんだよぉ。」

「なんだとは失礼な坊やだ。全くそっちがぶつかってきたんだから謝りたまえ。」

 守の目の前に現れたのは、白髪でもじゃもじゃ頭で白衣を着たおっさんだった。

「あ‥あ‥す、すいません。ボーッとしていまして‥。」守はぺこりと頭を下げた。

「まあ許してあげよう。君は何か悩んでいたね。下を向いてるのが見えたが?」

「えっ!あ、あぁそうなんだ。」汗を垂らし守は答えた。

「フッフッフ、おじさんが悩みを解いてあげよう。何を隠そう私は悩み解決おじさんだ。そうだな‥まあ博士と呼びたまえ。」博士は腕を組み怪しげに笑っている。

(なんだ、このおっさん‥。逆らうと怖いからやめておこう。)守は、愛想笑いをして博士に聞いた。

「どうしてため息が出るのか悩んでいたんです。」

「若いのに苦労しているんだね。お答えしよう!」

 説明しよう!ため息がでるのは、心配事や悩みを抱えているとき。そんなときに体は、胸やお腹の筋肉が硬くなり呼吸が浅くなっている。血液中の酸素が薄くなって不足気味になる。補うために体は交感神経を働かせて血管を収縮させる。

「簡単に言うと、体の緊張状態を治すためにため息が出て和らげるんだよ。」

「へぇー、じゃあ幸せが逃げるってのは?」

「迷信だよ。まあ仮にも友達がため息してるとこっちまで不安にさせられるよね。何かあったのかとか。」

「そうだったんだ。ありがとう。博士。」

 守は博士にお辞儀をした。

「かまわんよ。他にはないかい?」

「んーと、好きな子がいるんだけど、胸がドキドキするんだ。これは何?」

 博士は、険しい表情になり空を見つめて言った。

 

「それは、後々わかることだ。ではこれで失礼する。」

 

「えっ!?なんで!?」

 博士は一粒の涙を流し去って行った。

 

 

    終わり   モグのり